7/26/2023

ヒントでピント

それなりに知られた話ではあるが、私にはいわゆる「運動神経」ってヤツが欠如している。

ここでも何度となく披露しているように思う。


そんな私がソフトバレーボールを未だに続けている。

もちろん褒められるプレーはできないが、それなりにスパイクを打ったりする。


このスパイク1つが打てるまで、おそらく人の3~4倍は苦労していると思う。

一般的に人が「できる」と考えられている動作ができないからだ。


カイロプラクティックのテクニックに関しても同じことが言える。

誰もが通ってくる月並みな教え方では全くモノにならないし、モノにすることができない。


これまで様々な先生方の指導を仰いできた。

教わった直後は大変調子が良く、結果も出せる。


だが、そんな日々は数日で終わりを迎える。

考えうる修正を試みるものの失った何かは決して帰ってこない。

このくらいの話なら「カイロプラクターあるある」で、飲み会でのいい肴になる。


ただ、私の場合は身体に出てしまう。

『慣れないことをやっているから』と続けていくも、慣れるどころか激痛に見舞われたりする。

身体からの「悲鳴」だ。


肩、肘、手首からの「悲鳴」を感じながら試行錯誤を続ける。

そのうち「悲鳴」の聞こえない範囲での模索が始まった。

そして今に至っている。


誰にも見せたことはないが、きっと「何それ??」と言われてしまうかもしれない。

セミナー講師陣からは「ダメだ!! そんなやり方」とお𠮟りを受けるに違いない。


そう思いながらも続けている。

一番の理由は自分の身体に負担がかからないから。

そして、力感なくパワーとスピードを生み出せている実感があるからだ。


思えば、私がお世話になった1人のドクター。

彼のサイドポスチャーを初めて目のあたりにした時、それこそ『何それ??』と思った。

『この人のは何の参考にもならんな』とさえ思った。


彼にとってはあのスタイルがベストだったのだろう。

今になって身に染みてわかる。

というより、勝手に背中を押されている気さえする。


ヒントは身近なところに転がっている。

私のように数十年経ってから回収することだってありうる。


月並みではあるが、気づくか気づかないか。

この差は思っている以上に大きい。


続きそうだね…。

つづく。

7/11/2023

愛される理由

ふた昔前は乱立していたカイロプラクティックの学校。

今じゃあ2歳児でも数えられるくらいしか存在しない。


その代わりになるのだろうか、私塾を開いている先生方が増えた肌感がある。

それぞれの形があるとは思うが、テクニックに特化した内容ではないかと想像できる。


おそらく金銭も発生しているのだろう。

仲間内の練習会とは違うはず。


もっとも、金が発生する練習会もたまにあるが…。

以前「来て」と呼ばれて顔を出したら、帰りに請求されたことがある。

『先に行ってくれよ…』と正直思った。


金が発生する以上、責任も発生する。

スゴいと思いますよ、マジで。

私にはそんな責任は持てないね。


そもそも教えられる技量がない。

それ以前に慕われていない。


愛されるのは武器だと思う。

そしてそれは私に圧倒的に足りていない武器だ。


愛されようとは思っている。

ただ、自分をひた隠しにしている奴が愛されようはずがない。


だからこれからは出していくことを考えている。

もういい加減死ぬ歳だ。

出し惜しみしている時間はない。


私の出来ることなんぞたかが知れている。

とは言いながらも、『誰も真似なんかできねぇよ』と信じて疑わない自分もいる。


なので出していく。

それが誰かにとってのヒントくらいになれば…

それくらいで良いと思っている。


「ヒントなんて、教えているのと一緒だ」


そう言われたことがある。

そうなのかもしれない。


ただ、ヒントは気がつくか否かで結果が全く違ってくる。

私にはそれくらいの無責任さが丁度いい。


近々ヒントの一部を紹介する機会を得た。

はてさて、どうなることやら…。

6/30/2023

MEIGEN de カイロプラクティック 7

ネットでもテレビでも、大谷選手の話題を聞かない日はない。

もはや日常。

そんな大谷選手の言葉から話を広げてみる。


「大谷選手にとってプロフェッショナル、または特定の領域でトップになるとはどういうことか」

との質問に対し、次のように持論を展開したそうな。


「ずっとやり続けられるような、何か好きなことがあったらすごく幸せだと思う。

 何かあっても諦めずにやり続けることが結果的に一番に近づく近道

 それが僕にとっては野球だったので、今はすごく感謝してやらせてもらってます」


これだけ聞くと、カイロプラクターもすごく幸せなはずだよね。

ずっとやり続けられる好きなことをやってるんだから。


だとしたら、現状での違いって何??

やっぱり感謝が足りないのかな…。

「モラルが足りない」って説もあるけどね。


大谷選手のスゴさは今更言うまでもない。

ただ、やることをやった上での結果なので、そこまでのスゴさは感じていない。

むしろ、やらないことをやらないことの方にスゴさを感じる。


WBC関連で日本滞在していた約3ヶ月、外食したのは4回だけだったらしい。

何よりも睡眠を、つまり回復を重要視したということだ。


私も外食はしない方だが、それでも何だかんだで月に3~4回はしていると思う。

それでもそれを「削れ」と言われたら、正直シンドイ。


そして睡眠時間は短い方かもしれない。

回復が足りていない自覚はバッチリある。


ありとあらゆる側面から見ても、大谷選手に近づける要素が見つからない。

そんな私にできることは諦めずにカイロプラクティックをやり続けること。

ただそれだけ。


あとはカイロプラクティック業界の発信力の弱さかな。

メディアに登場する先生方をちょくちょく見かけるが、何故か「カイロプラクター」を名乗っていない。


メディア側からの規制がかかっている可能性もあるが、釈然としない。

カイロプラクターって名乗っちゃいけない仕事なん??

放送禁止用語じゃあるまいし。


それだけ認知されてないってこと。

カイロプラクティックに携わる者としては哀しい以前に、もったいないとしか思えない。


「自分が楽しいことをする

 そうすれば諦めないで済む」


何かの番組でさだまさしサンがそう言っていた。

30億強の借金を乗り越えた人の言葉には説得力がある。


カイロプラクティックも諦めないでやっていこう。

いろんな意味で、ね。