それなりに知られた話ではあるが、私にはいわゆる「運動神経」ってヤツが欠如している。
ここでも何度となく披露しているように思う。
そんな私がソフトバレーボールを未だに続けている。
もちろん褒められるプレーはできないが、それなりにスパイクを打ったりする。
このスパイク1つが打てるまで、おそらく人の3~4倍は苦労していると思う。
一般的に人が「できる」と考えられている動作ができないからだ。
カイロプラクティックのテクニックに関しても同じことが言える。
誰もが通ってくる月並みな教え方では全くモノにならないし、モノにすることができない。
これまで様々な先生方の指導を仰いできた。
教わった直後は大変調子が良く、結果も出せる。
だが、そんな日々は数日で終わりを迎える。
考えうる修正を試みるものの失った何かは決して帰ってこない。
このくらいの話なら「カイロプラクターあるある」で、飲み会でのいい肴になる。
ただ、私の場合は身体に出てしまう。
『慣れないことをやっているから』と続けていくも、慣れるどころか激痛に見舞われたりする。
身体からの「悲鳴」だ。
肩、肘、手首からの「悲鳴」を感じながら試行錯誤を続ける。
そのうち「悲鳴」の聞こえない範囲での模索が始まった。
そして今に至っている。
誰にも見せたことはないが、きっと「何それ??」と言われてしまうかもしれない。
セミナー講師陣からは「ダメだ!! そんなやり方」とお𠮟りを受けるに違いない。
そう思いながらも続けている。
一番の理由は自分の身体に負担がかからないから。
そして、力感なくパワーとスピードを生み出せている実感があるからだ。
思えば、私がお世話になった1人のドクター。
彼のサイドポスチャーを初めて目のあたりにした時、それこそ『何それ??』と思った。
『この人のは何の参考にもならんな』とさえ思った。
彼にとってはあのスタイルがベストだったのだろう。
今になって身に染みてわかる。
というより、勝手に背中を押されている気さえする。
ヒントは身近なところに転がっている。
私のように数十年経ってから回収することだってありうる。
月並みではあるが、気づくか気づかないか。
この差は思っている以上に大きい。
続きそうだね…。
つづく。