5/09/2023

テツ、ときどきカイロプラクティック 番外編

大阪難波10:00発特急「ひのとり」近鉄名古屋行き。

プレミアムシート最前列中央に陣取った私は少々ご満悦。


満席の車内のあちこちからスマートフォンのシャッター音が聞こえてきた。

それくらいのパノラマビューが売りの車両だ。


もっともこの日は、前を走る電車が倒木と接触するアクシデントがあり徐行運転を余儀なくされた。

疾走感が味わえなかったのは残念。

とはいえ、近鉄はカーブがやたらと多く、もともとそこまでの疾走感はなかったかもしれない。


そうこうしているうちに数少ない停車駅である津駅に停車。

隣の若いにーちゃんが下車するため電動フットレストを下げた。


これで終着駅の名古屋まで停車駅はない。

さらにのんびりできるかなーっと思った刹那、やや素っ頓狂気味な声をかけられた。


「あのー、ここボクの席です!!」


ここまで来てまさかのダブルブッキング??

一瞬焦ったが、どうやら隣の席のことを言っているらしい。


「これから名古屋まで、よろしくお願いします。」


年の頃10才にも満たなそうな、ややぽっちゃりした男の子。

自発的というより、おそらく親御サンから「挨拶しなさい」って言われたんだろうな。


「こんな良い席が取れたなんて信じられません!!」

「写真撮ってもいいですか??」

「自動販売機見てきます!!」


明らかに興奮している。

リクライニングシートやフットレストをリモコンで操作したり、サードテーブルを引っ張り出して、


「あのー、朝から何も食べてないんでおにぎり食べてもいいですか??」


食べながらも、前から電車が来るとその度に列車名を言っては「カッコイイ!!」を繰り返す。

なかなかのテツであることは間違いない。


少し落ち着いてきた頃、彼から思いもよらない言葉が放たれた。


「おにーさんはどこから乗ったんですか??」


お、おにーさん…だとぉ??


つづく

5/02/2023

テツ、ときどきカイロプラクティック 3

大盛り上がり後の翌朝、思いのほか目覚めが良かった。

たぶん、枕の所為。

ビジネスホテルではお目にかかったことのない、いい感じの硬さだった。


後で気づいたが、枕は2種類あってどちらも販売されていた。

いわゆる試し売りになるわけだから、あれは売れるだろうなーと感想。


もちろん、この日の旅程も既に決定済み。

メインは近鉄の特急「ひのとり」で名古屋へ向かうこと。


1ヶ月前に最前列中央の席を確保していたのでパノラマビューを楽しむのみ。

最大の敵になろう睡魔は前夜の枕のおかげでほぼ万全のコンディション。


名古屋からはリニア・鉄道館へ移動。

2日間で鉄博を2つも巡るなんて、テツにとっては夢のような話。

実現できそうだと気づいたとき、血圧が上がりそうな危機感を覚えた。


旅程としてはこんな感じ。


京阪本線天満橋駅→淀屋橋駅→御堂筋線なんば駅→近鉄大阪難波駅→近鉄名古屋駅→あおなみ線名古屋駅→金城埠頭駅→リニア・鉄道館→金城埠頭駅→名古屋駅→東京駅


もうクタクタだよ。

テツとしての充実はハンパなかったけどね。


しかし、グルメはほぼほぼ皆無だったな。

大阪のグルメは鉄博と引き換えに諦めた感じかな。


名古屋ではきしめんを食した。

「JR10・11番ホームの立ち食いがウマい」との情報に従ったまでだ。


どうやら10・11番ホームの店にだけはフライヤーがあって、揚げたてが食べられるということらしい。

どうせ食すなら揚げたてのかき揚げがいいじゃない??


で、実際ウマかった。

麺がダシがどうこうではなく、なんか完成系が出てきた感じ。

機会があったら今度は冷やしを食してみたい。


「ひのとり」は名古屋から乗車した方が面白いことに気づいた。

できれば乗ってみたいものだが、そんな機会がこの先あるかどうか…。


それにしても近鉄は車種が多すぎんかね??

次々と来る車両が魅力的で予定外にシャッター切ってたな。

おかげで水買い忘れたぞ。


そしていよいよ「ひのとり」乗車。

そこでちょっとしたハートウォーミングストーリーが繰り広げられた。


次回ね。

4/25/2023

MEIGEN de カイロプラクティック 5

タイトルの割にカイロプラクティックと関連しない内容になりつつある。

なので今回はカイロプラクティックに寄せて書いてみようと思う。

…失敗の予感。


「成功の方程式はないが、失敗の方程式はある。

 それは全ての人を喜ばそうとすることだ」


アメリカの映画監督ニコラス・レイの言葉。

このテの失敗に直面したカイロプラクターは山ほどいると思う。

「理想と現実」ってやつかもしれない。


「良くしたい」と思えば思うほど「症状」を追ってしまう。

カイロプラクターなら誰しもが通る道ではなかろうか。


どこで気づくか、それとも気づかないふりをして突き進むか。

岐路はカイロプラクターの数だけある。


もちろん、理想を追い求めることは否定しない。

かの松下幸之助サンはこう仰っていた。


「失敗の多くは、成功するまでに諦めてしまうところに原因がある」


とはいえ、諦めざるを得ないケースも少なくないのではないか。

特に資金面の問題で。


私もその一歩手前まで行った人間だ。

出会いと支えがあって現状がある。

伝わらないだろうが、感謝の気持ちを忘れたことはないと断言できる。


そんな私の中では1つの指針がある。


「できない人に限ってできないことをやろうとする」


行動を起こすとき、自分はこれに当てはまってはいないか常に考えるようにしている。

もう突っ走るだけの若さはないからね。


ま、成功するでしょ。

そう決めたから。


GLAYのリーダー、TAKUROサンの言葉。

「喜び合える人がいなかったら、それを成功とは呼べない」


この言葉を鵜吞みにすると、私には成功が訪れないのかも。

自己満足で終わるのか。


「自己が満足するなんて、最高じゃねぇか!!」


甲本ヒロトさんの言葉だったかな。

「自己満足」を否定的に捉えることへの返しだったと思う。


そうね、他人様に迷惑のかからない自己満足なら何の問題もないはず。

信念が多少ぐらついたとしても。妥協することなく進めていく。


カイロプラクティック版「リンクの冒険」

完成はいつの日か…。