15年近く前になるのか、「チキンスープ」出版記念講演会でお話しさせていただいた。
持ち時間15分のはずが押しに押して、私に充てられた時間は6分強だったと思う。
ひでぇ話だ。
そんな短い時間の中で紹介させてもらった言葉がある。
「"成功"の反対語は"妥協"である」
どこかの社長サンの訓示からの引用だったと記憶している。
たとえ失敗したとしても、そこから成功へ繋げることはできるかもしれない。
ところが、妥協した時点でもう何の達成感もない。
単にノルマをこなしただけ。
妥協に関してはこんな言葉もある。
「妥協ーーいっときの雨をしのぐ傘としては役に立つが、屋根としてはお粗末なもの」
アメリカ・ロマン主義の詩人ジェームズ・R・ローウェルの言葉。
詩人っぽいわ。
ローウェルはこうも言っている。
「失敗は罪ではない。
低い目標を持つことが罪なのだ」
当てもなく目の前の仕事を黙々と片づけていく感じだろうか。
まさにノルマをこなすだけで面白くもなんともない。
ただ、近年は失敗を恐れ回避している人が多いような気がする。
私もどちらかと言えばそっち側の人間だった。
発明王トーマス・エジソンの言葉
「"成功"の反対は"挑戦しないこと"」
アン・ミカさん曰く
「"学び"と"発見"があれば失敗ではない」
らしい。
エジソンは多くの「学び」と「発見」を経て歴史に残る発明の数々を世に送り出した。
頭では解っちゃいるがメンタルが追い付かない、というか耐えられない。
やはりリスク回避は考えないと。
「成功」と定めたゴールから逆算していくと解りやすいと思う。
何よりも時間のムダがなくなる。
「無駄になる時間はあっても、無駄になる経験はない」
佐藤浩市サンが何かの番組内でそう仰っていた。
これを突き詰めると本田宗一郎サンの言葉へと行き着く。
「長い目で見れば人生には無駄がない」
そんなことを書いていたら、久々にドラクエをやりたくなってきた。
スライムを倒し続ける経験も時間も決して無駄ではない。
と、低レベルに落とし込んだところで、今回は終了。